現代音楽の巨匠クセナキスの《エオンタ》は、クセナキスが初来日時に京都で能を鑑賞した直後に着想された、ピアノと金管アンサンブルの最高傑作です。
ピアノはクセナキスから絶賛された大井浩明、そして至難な金管パートは高橋敦(都響首席)をはじめとする日本のトップ奏者たち、そして指揮は新進気鋭の大井駿、さらに演出補佐として重要無形文化財保持者の能楽師・田中敏文が加わりクセナキスのインスピレーションを再現するという、いま望みうる最高のメンバーによって上演されます。
この《エオンタ》に合わせてクセナキスのピアノ独奏曲・全5曲も一挙演奏。
これほど意欲的なプログラミングはクセナキス生誕100周年(2022年)でもなかった、世界的に類を見ないものです。
戦後現代音楽を代表する巨匠ヤニス・クセナキス(Iannis Xenakis, 1922年5月29日 – 2001年2月4日)の最高傑作《エオンタ》は、1961年の初来日時に京都で能を鑑賞した直後に着想され、1964年にP.ブーレーズ指揮ドメーヌ・ミュジカルによりパリで初演されました。
ピアノパートと並んで極めて至難な金管パートは、高橋敦(都響首席)をはじめとする日本のトップ奏者たちが参加。そして指揮は第1回ひろしま国際指揮者コンクール第1位を受賞し指揮者・ソリストとしていま最も注目されている新進気鋭の大井駿が務めます。
《エオンタ》初演60周年、そして日本・ギリシャ文化観光年(国交樹立125周年)にあたる今年、世界初の試みとして演出補佐を仰ぐ金剛流シテ方・田中敏文(重要無形文化財保持者)は、京都大学大学院数理工学科修了の異色の能楽師でもあります。クセナキスは、アテネ国立工科大学(ポリテフニオー)で学び、ル・コルビュジエの助手も務めた、一級の建築家でした。
この《エオンタ》に合わせて、全鍵盤作品ならびに全協奏曲の唯一の踏破者であり、クセナキスからその演奏を絶賛された大井浩明によって、ピアノ独奏曲・全5曲が一気に上演されます。
併せて、クセナキスのピアノ書法に甚大な影響を受けた、マイケル・フィニッシーの代表作にして最難曲である《ピアノ協奏曲第4番》も演奏します。
演奏曲目
マイケル・フィニッシー(1946- ):
《ピアノ協奏曲第4番》(1978/96)
ヤニス・クセナキス(1922-2001):
《6つのギリシア民謡集》(1950/51)
《ヘルマ》(1961)
《エヴリアリ》(1973)
《靄》(1980)
《ラヴェル頌》(1987)
《エオンタ》(1964、ピアノと金管五重奏)
出演
〈ピアノ〉
大井浩明
〈演出補佐〉
田中敏文(金剛流シテ方、重要無形文化財保持者)
〈指揮〉
大井 駿(第1回次世代指揮者コンクール第1位)
〈トランペット〉
高橋 敦(東京都交響楽団首席)
服部孝也(元・新日本フィル首席、昭和音楽大学准教授)
〈トロンボーン〉
小田桐寛之(元・東京都交響楽団首席、日本トロンボーン協会会長)
伊藤雄太(日本フィルハーモニー交響楽団首席)
菅 貴登(中部フィルハーモニー交響楽団首席)
大井浩明ピアノリサイタル《エオンタ&クセナキス全ピアノ独奏曲》
日時:2024年9月18日(水)19時開演 18時半開場
場所:豊洲シビックセンターホール(住所東京都江東区豊洲2-2-18 豊洲シビックセンター5F)
チケット:全自由席 5,000円 チケット取扱:teket https://teket.jp/10893/37345
主催:アートアンドメディア株式会社 https://artandmedia.com/
後援:駐日ギリシャ大使館 日本・ギリシャ文化観光年2024記念事業
助成:公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成]
お問い合わせ(メール):info@artandmedia.com
特設サイト:https://eonta.jp