上映される機会が限られるルーマニア映画の新作を言語学者でルーマニア国立バベシュ・ボヨイ大学日本文化センター所長をつとめる角悠介氏のトークを交えて上映。
上映に先立ち、歌と踊りをまじえたルーマニア入門のイベントを予定している。
※上映作品は英語字幕付、日本語字幕なしになります。
私が所長を務める日本文化センターは東欧ルーマニア最大・最古の国立大学に付属し、在外公館と連携しルーマニアで日本の、日本でルーマニアのプロモーション活動を行っています。今回は在大阪ルーマニア名誉領事館の御支援の下来日するスタッフ三名と共に文化を通じてルーマニアの紹介を行うとともに、ルーマニア大使館と共に最新のルーマニア映画の上映を行います。日本でルーマニアを味わうまたとない機会。奮ってご参加ください。
角悠介(バベシュ・ボヨイ大学日本文化センター所長)
■スケジュール
※チケットは15:30から販売します。
16:30
トーク:「ルーマニアを知ろう」
角悠介(バベシュ・ボヨイ大学日本文化センター所長)
歌唱:瓦愛都(かわら あと/ルーマニア国立オペラ所属)
舞踊:イザベラ・クルラナル、クリスティナ・ロマン、サラ・ジュルカ(バベシュ・ボヨイ大学日本文化センタースタッフ)
18:00
トーク+上映
前説:角悠介
上映:『善良な男たちは天国へ』(85分)※英語字幕/日本語字幕なし
■上映作品
善良な男たちは天国へ
Băieții buni ajung în Rai
2024年/85分/DCP/英語字幕
監督:ラドゥ・ポトコアヴァ
出演:ボグダン・ドゥミトラケ コスミナ・ストラタン シェルバン・パヴル
妻子持ちの41歳の男性は交通事故で死亡し、煉獄(キリスト教で小罪を犯した死者の霊魂が天国に入る前に罪の浄化を受けるとされる場所)に送られる。そこは冷えたビールがいつでも飲める常夏のビーチであった。そこで会ったのが高校時代の恋人ラウラと出会う。彼女とは関係を持ったまま別れてしまった過去がある。煉獄にいられる限られた時間の中でダンはラウラに思いを伝えようとするが・・・。生前の行いや人生と向き合うちょっとほろ苦いコメディー。
■監督紹介
ラドゥ・ポトコアヴァ
Radu Potcoavã
1978年、ルーマニアのブカレスト生まれの若手映画監督。ヒペリオン大学の監督学科を卒業後、アムステルダムで脚本学を学ぶ。『Happy End』(2006)、『Cuscrii』 (2014)、『Vara s-a sfârșit』 (2016)などの長編映画の他に、短編映画やテレビドラマ『Ai noștri (PRO TV)』、『Valea mută (HBO România) 』、『Vlad (PRO TV)』等を制作。短編映画『Miss Sueño』(2018)はスペインのHuesca国際映画祭でグランプリを取得。